財務戦略
安定性と効率性を重視した財務運営及びキャッシュマネジメント
本投資法人は、新投資口の発行、借入等の資金調達に際しては、安定的な財務運営を行うとともに、分配金については、キャッシュフロー(FFO)に基づき継続的に利益超過分配を行うことを通じて、安定的な分配金水準の確保及び効率的なキャッシュマネジメントを両立させることを目指します。
安定的な財務運営
・ | 有利子負債については、リファイナンスリスク(借換えリスク)や金利変動リスクに配慮して、長期負債比率及び固定金利比率の適切なマネジメントに留意するとともに、借入期間の長期化、金利の固定化及び返済期限の分散化等を考慮し、最適な資金調達を検討します。 |
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・ | LTVについては保守的な水準で運営することを基本方針とします。中長期的には40~50%程度を目標として運営していく方針です。 |
・ | 国内有力金融機関からの調達を中心とした、安定したバンク・フォーメーションの構築を目指します。 |
・ | 今後の資金需要、投資口価格の推移及び金融市場環境の動向等を総合的に勘案しながら、新投資口の発行及び投資法人債の発行についても検討していきます。 |
効率的なキャッシュマネジメント
本投資法人は、一般的に土地価格に比べて建物価格比率が高いという物流施設の特性を踏まえ、安定的な分配金水準の確保及び効率的なキャッシュマネジメントを両立させる観点から、利益超過分配を含む金銭の分配を原則として毎期継続的に行う方針です。また、当該営業期間におけるFFO(但し、不動産売却損益等を除きます。)の75%に相当する金額を上限(原則)として継続的な利益超過分配の算定を行い、総合的な判断を行った上で決定します。
利益を超える金銭の分配のポイント
利益超過分配の水準 | 当該営業期間におけるFFO(但し、不動産売却損益等を除きます。)の75%に相当する金額を上限(原則)として算定した利益超過分配を、利益分配に加えて原則として毎期継続的に行う方針です。 |
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長期的な建物維持管理支出の確保 | 各営業期間において、エンジニアリング・レポートに記載された資本的支出相当額の6ヶ月平均額の2倍以上の金額を留保できる範囲内で、利益超過分配を実施するものとします。 |
財務安定性の確保 | 各営業期間において、鑑定LTVが60%を超える場合には、利益超過分配 を実施しないものとします。 |
FFOを基準とした利益超過分配のイメージ
(注) | 上図において、「当期純利益」に不動産売却損益等は含まれません。 |
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